R平のブログ

世の中の仕組みを調べてみよう

住宅ローンは繰り上げ返済しない方が良い?

↑は、最近物凄く気になったツイッターでのやりとり・・・。なぜ気になったか。それは、全く理解が出来ない!から。借り換えはわかる。でも、

”死んでも繰り上げ返済する気は無い” なんで?元本はなるべく早く返す方がお得なのでは。だって、ローン残金の0.9%のお金を毎年取られるわけでしょう? 5000万円残っていたら金利45万円取られてしまいますが、頑張って1000万円繰り上げ返済したとしたら残金4000万円なので金利36万円⇒ 9万円おやすい!普通こう考えるのでは。 でも、このコメントに対するみんなの反応を見ると、そう単純なことではないようだ。

住宅ローン 返済義務 でググってみた

”住宅ローン 返済義務” まで打ち込んだら、その後ろに”死亡”の付いた選択肢が出てきました。ぽちっと。 どうやら、住宅ローンは返済者が途中で亡くなってしまった場合返済義務が消失するのが常みたいです。要は、お父さんが返済途中で死んじゃった場合に家族が苦労しないようにという配慮だと思う。ただ、そのためにはローン開始時に保険に加入する必要が有るらしい。保険代は金利に上乗せされていることが多いみたいですが、別に支払うとしても10万円ちょっとくらいが相場。これはお得(複雑だけど)かも。でも、死んでも繰り上げ返済しない理由にはちょっと弱いかなあ。

時とともにお金の価値が減っていくから。説

意味不明なことを言っていると思われるかもしれませんが、お金の価値って時間と共に減っていくらしいですよ。具体的な数字も決まっていて、理想値2%です。年間2%ずつお金の価値が減っていくように経済をコントロールするのが理想的だというのが世界の常識だそうです。ちなみに、2%ずつ減っていくと35年で約50%(98%の35乗)。35年経つとタンスに入れておいたお金自体は無くなりませんが、価値は半分になっちゃうんですね。ちょっと前に何かの記事で読んで衝撃を受けたのですが、色々調べた結果そういう仕組みにしたがる理由はなんとなく感覚で分かりました(これについては、別のタイトルで書いてみたいと思います)。なんだか寂しい話ですね。でも、ちょっと待って下さい。時間経過でお金の価値が減るということは、ローンの残金の価値(負担)も減っていくのでは!これは我ながら理由として合っている気がする。

ローン減税

直接経験者に聞いてみたらどうだろうと思い、最近住宅をローンで購入した会社の同僚に突撃インタビューしてみました。そしたら、「ローンを組んだ人は減税されるんだよ、所得税に対して」との答えが。どうせちょっとでしょ?そしたらなんと、1%。すごいそんなにか。だって、ツイッターコメントでは0.9%の金利。ということは、逆に儲かってしまうじゃないですか。0.1%。借金して儲かるとはおかしくないか?これか、死んでも繰り上げ返済しない理由は・・・。と思ったら最後に落ちが有りました。減税期間は10年間だそうです。だから、これだけでは理由としては薄い。びっくりな数字でしたが。

実はお金を持っているけどあえてローンを組んだ説

これに気付いた瞬間(さっきですが)これだ!とすべて納得しました。仮説ですが、ツイート主は実はローンを組まなくてもマンション購入するお金を持っていた。どうでしょう?上記の理由から、減税やらで住宅ローンの実質金利は≒ゼロ。なので、手持ちのお金をポンと使っても30年かけて徐々に払っても最終的に払う金額は一緒。そしたら後者の方が得だと思うのです。(ちなみに、頭金なしでも良い場合が多いそうです。)例えば、上手な人だったら株とかで年間5%とかで増やしていけるはず。絶対に損したくない場合、利回りはしょぼいですが国債を買えば確実に増やしていけるはずです。少なくとも、30年の間に複利で膨らむ金額は少なく無いはずです。

まとめ

■金額の価値は時間と共にへっていく。すなわち、ローンの残金の価値(負担)も時間が経つごとに減っていく。

■住宅ローン減税額>ローン金利 となっているご時世。実質金利はほぼゼロ。もう、この時点で急いで元本返済する必要性がない。

■手持ちが有り かつ定期収入がある人の場合、あえてローンを組んだ方が良い。なぜなら実質金利ゼロだから。浮いた手持ちのお金を運用して儲けることができるから。

 

もしかしたらまだまだ抜けがある結論かもしれませんが、自分なりに納得できました。3日間かかりました。なんて無知なのだろう、自分は。しかし、色々調べて分かることは楽しい。記事を書くのは大変だけど、これからも続けていきたい。