R平のブログ

世の中の仕組みを調べてみよう

お金の価値は時間と共に減っていく?

前回の記事で、お金の価値が時間と共にちょっとずつ減っていくということをちらっと書きました。ピンと来ないですよね。だってタンスの中に一万円を入れておくとしましょう、一年後に見てみると9800円に・・・なってないですからね。一万円札は一万円札のままです。では、価値が減るとは具体的にどういうことでしょうか? それは、つまり物の値段が上がるということなんです。

モノの値段が上がる = お金の価値が下がる

例えば、今日100均のお店に行って買い物をしました。が、次の日にまた買い物に行ったところなんと!お店の品がすべて倍、200均のお店になっていました。”商品の値段が倍に値上がりした”ということですが、言い方を変えると、”このお店において、お金の価値が半分になった”と言えませんでしょうか?だって、昨日までは200円で2つ商品が買えていたのですが、値段が倍になったので1つしか買えなくなったのですから。2⇒1つ。半分です。

モノの値段は上がり続けている

モノの値段が上がるとお金の価値が下がるということははっきりしました。それでは、この世の中において実際お金の価値は減り続けているのでしょうか?はっきり言いましょう、減り続けています。それは、モノの価格が上がり続けているからです。こちらをご覧ください。(Trading economics というサイトから持ってきたグラフです)

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 これは、アメリカのインフレ率の推移です。縦軸の単位は(%)です。インフレ率なんて言うと難しく聞こえてしまいますが、日本語で言うと物価上昇率と言います。なんとなく分かり易いですね。数字の意味は、”この年は〇%物価が上昇しましたよ”ということです。インフレ率というのはきちんとした経済指標で、世界中で算出方法も統一されています。算出手順は、①物価の調査期間を決める。②調査する品目を決める。③価格調査する。④決められた計算式にデータを入れてインフレ率を出す、です。で、グラフに戻りますが、大まかに2%を軸に上下うろうろしているように見えませんか?これは、物価はインフレ率2%くらいになるようにコントロールされているからです。

でも、これって結構残酷な話だと思うのです。だって、毎年2%ずつお金の価値が減っていくと35年経った場合0.98の35乗=0.5、つまり半分です。

そもそも、なぜ物価を常に上昇させたいのか?

大きな?がでてきましたね。なぜ2%なのか、そもそもどうして物価を上昇傾向にしたいのか、果てしなく物価が上がって行ったら何も買えなくなってしまうのでは?そして、一体誰がインフレ2%になるようにコントロールしているのか?・・・

f:id:r-hei:20190824004458p:plain←ひょっとしてこんな奴らが?

まとめ

■モノの価格が上がるということは、お金の価値が減るということ。

■インフレ率は、常に年+2%を目標にコントロールされているように見える。

■なぜ常にインフレ率を緩やかに上昇させようとしているのか、今のところ謎。

 

色々調べたところ、どんどん話のスケールが大きくなって行って驚きました。もしかするとこの疑問を突き詰めて考えていくと経済の基本的な仕組みに関係するかもしれないのです。まだ完全に頭の中が整理できていないのですが、まとまり次第これについても記事にしたいと思っています。もしよかったら見に来て下さい。では。