R平のブログ

世の中の仕組みを調べてみよう

なぜお金を発行してインフレ率2%を目指すのか?(後編)

まず最初に、後編を書くにあたってもっとも参考にさせて頂いた記事を紹介します。

レイダリオ氏30分でわかる経済の仕組み(世界一の資産家) - ログミーファイナンス

難しい言葉を使うことなく経済の基本的な仕組みを解説して、大変為になりました。後半理解できなかったのですが、前半は分かり易かったです。著者はレイダリオという方で、世界的に有名な投資家らしいです。ジャズ奏者の家に産まれて一代で巨大ファンドを立ち上げました。凄い人ですね。自家用海洋調査船潜水艇なども持っていて、自らこれに乗って海洋調査もするとか。良い人生だなあ。あと、趣味が超絶瞑想。気になる。

 

で、この参考記事を読んで分かったのは前出のクレジットが経済の拡大速度を上げるということです。タカシ君は、荒地を開墾する道具を買うために借金をしました。クレジットの発生です。このことにより、畑という価値が出来上がりました。生産性の向上です。貯金がたまるまでの時間を待たずに。すばらしい。そして、まだここで終わりではありません。タカシ君が借金をして道具を買いました。つまり、道具屋が収入を得ました。そして収入を得た道具屋のおじさんは考えたとします、開墾ブームくるぞと。こんな小売店じゃなくて大型店舗に改装しようと。凄くお金がかかるから無理だろうと思うかもしれませんが、でも大丈夫です。なぜなら貯金に加えてタカシ君から得たお金があるのでその分多額の借金が出来るのです。そして、おじさんが借金をして大型店舗に作り替えるということは、建築屋さんにお金が入ることに・・・・。この連鎖です。クレジットというものがあるおかげで タカシ君の開墾に始まってどんどん生産性が向上していきます。そして、それに伴って通貨も発行されるのですが(以前の記事参照)、綺麗に生産性の向上分きっちり通貨が発行されるわけではなく、過剰に通貨供給されるようです。これには色々な理由が有ると思いますが、大まかには経済成長への意欲が盛んでお金に対する需要が高いため、銀行がどんどんお金を貸す(世の中にお金を供給する)⇒さらに生産性上がる。⇒ 繰り返し。 そして、このとき世の中に投入されていくお金の増加速度が生産性向上の速度よりも速いのでインフレを発生させます。

 ↓よりリアルだから

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世の中は基本的にはインフレになって行く傾向

そう、タイトルに”なぜお金を発行してインフレにするのか” とありますが、これは勘違いだったのです。逆です。世の中はクレジットが生み出す生産性増加の連鎖の中で、自然にインフレ傾向になってしまうのです。そして、このインフレが極端に進まないよう、監視してコントロールする機関が存在しています。この機関が色々データを分析した結論が”2%くらいのインフレになるくらいのペースで生産性向上していくのが世の中の為にいいね”ということらしいです。だから、2%。

まとめ

・クレジットを使って生産性を上げるという連鎖が始まるとインフレになる。

・インフレになりすぎないように世の中を監視してコントロールする機関がある。

・その機関の算出した最適なインフレ率は2%。